下痢型IBS体験談

IBS患者さんアンケート

下痢・腹痛の症状に悩む全国1341人のIBS患者さんのアンケート調査*から、
下痢型IBS患者さんの日常、生活、睡眠や体調の傾向がみえてきました。
あなたにもこんな傾向はありませんか?
*参考文献:三輪洋人: 新薬と臨牀 60(10), 2130-2147, 2011
アンケート対象者:全国の20~79歳の男性、下痢型IBSおよび下痢を主訴とする混合型IBS該当者 1341人(うち重症99人、中等症328人、軽症649人、ほか症状未回答265人)、非IBS該当者 1340人

Q1

1日の排便回数は?

※「おなかの不快な感じや痛み」「泥のような便・水のような便/下痢」の症状があるとき  【出典】三輪洋人: 新薬と臨牀60(10), 2130-2147, 2011

Q2

この1ヶ月間、通勤・通学途中または勤務中・授業中にIBSの症状(腹痛・下痢)でトイレに行くことはありましたか?週に何回ですか?

※検定法:マン・ホイットニーのU検定 ※「通勤・通学」されていない方を調査対象から除外しています。  【出典】三輪洋人: 新薬と臨牀60(10), 2130-2147, 2011

三輪 洋人 先生から一言

IBS患者さんは、通勤・通学途中や勤務中・授業中にトイレに行く回数が多いようです。通勤途中にトイレに駆け込むことで遅刻や欠勤となってしまい、仕事の生産性も低下させてしまっていることが推測されます。また学生の方は、通学途中や授業中にトイレに行く恥ずかしさから、不登校につながっているという報告もあります。

兵庫医科大学内科学上部消化管科主任教授

Q3

IBSの症状が初めて出たのはいつですか?

【出典】三輪洋人: 新薬と臨牀60(10), 2130-2147, 2011

三輪 洋人 先生から一言

症状が初めて出たタイミングについては、学校や仕事での変化に関することが多いようです。寒くなる時期や冷房を使う時期も上位となり、周囲の温度変化とも密接な関係があると考えられます。

兵庫医科大学内科学上部消化管科主任教授

Q4

あなたはIBS(過敏性調症候群)という病気をご存知ですか?

※検定法:マン・ホイットニーのU検定  【出典】三輪洋人: 新薬と臨牀60(10), 2130-2147, 2011

三輪 洋人 先生から一言

IBSの認知度は、IBS患者さんでも半数にとどまり、内容まで知っている人はわずか12%。また非IBS該当者においては、内容まで知っている人は4%にまで下がります。IBSは日本人の7人に1人が当てはまるという疾患であり※、もっと理解を深めることが大切です。
※出典 Hiroto Miwa. Patient Prefer Adherence. 2008; 2: 143-147.

兵庫医科大学内科学上部消化管科主任教授

Q5

その症状(腹痛・下痢)で医師に受診したことはありますか?

【出典】三輪洋人: 新薬と臨牀60(10), 2130-2147, 2011

Q6

あなたは「IBS(過敏性腸症候群)」という病気の可能性があると思われますか?

※検定方法:Steelの方法による多重比較
<重症度別の定義>症状に対する困窮度により、“非常に困っている”を重症、“困っている”を中等症、
“やや困っている”を軽症、“あまり困っていない”および“まったく困っていない”を軽症未満としています。

【出典】三輪洋人: 新薬と臨牀60(10), 2130-2147, 2011

Q7

性格や健康管理について、次の項目は、あなた自身にどのくらい当てはまりますか?

※検定法:マン・ホイットニーのU検定 ※当てはまる/やや当てはまると答えた方の割合 #P<0.05
【出典】三輪洋人: 新薬と臨牀60(10), 2130-2147, 2011

三輪 洋人 先生から一言

性格や健康管理の傾向をみると、IBS患者さんは神経質な性格といえるかもしれません。ただし、神経質な性格に当てはまらない方も数多く存在していますので、自分は神経質ではないからIBSではないという先入観を持つことは早計です。

兵庫医科大学内科学上部消化管科主任教授

Q8

あなたの身長と体重を教えてください。

【出典】三輪洋人: 新薬と臨牀60(10), 2130-2147, 2011

三輪 洋人 先生から一言

身体的特徴に関する調査結果からは、IBS患者さんとそうでない方の間で特に差はみられませんでした。すなわち、IBS患者さんというと「神経質な痩せ形」というイメージを持たれるかもしれませんが、やせている人でも太っている人でもIBSになることがあるということです。

兵庫医科大学内科学上部消化管科主任教授

Q9

1日あたりの平均の睡眠時間は?

【出典】三輪洋人: 新薬と臨牀60(10), 2130-2147, 2011

三輪 洋人 先生から一言

IBS患者さんの睡眠時間は、非IBS該当者と比較して短いわけではないようです。

兵庫医科大学内科学上部消化管科主任教授

Q10

ふだん、よく眠れていますか。ご自身の睡眠について、満足度を教えてください。

【出典】三輪洋人: 新薬と臨牀60(10), 2130-2147, 2011

三輪 洋人 先生から一言

IBS患者さんでは、睡眠の質に対する満足度が低いようです。

兵庫医科大学内科学上部消化管科主任教授

Q11

ふだんの睡眠について、次の項目はどのくらい当てはまりますか?

※検定法:マン・ホイットニーのU検定 ※当てはまる/やや当てはまると答えた方の割合
#P<0.05
【出典】三輪洋人: 新薬と臨牀60(10), 2130-2147, 2011

三輪 洋人 先生から一言

IBS患者さんでは、入眠障害(なかなか寝つくことができない)、中途覚醒(夜中に何度も、目が覚めてしまう)、早朝覚醒(早朝に目が覚めてしまう)、熟眠障害(ぐっすり眠った感じがしない/朝起きた後、頭がすっきりしない/睡眠が浅いと思う)のいずれも比較的多く、特に熟眠障害が特徴的のようです。

兵庫医科大学内科学上部消化管科主任教授

Q12

下痢・腹痛のほかに、「日常的に出ている症状」があれば教えてください。

【出典】三輪洋人: 新薬と臨牀60(10), 2130-2147, 2011

■オッズ比とは 生命科学の分野において、ある疾患などへのかかりやすさを2つの群で比較して示す統計学的な尺度のことです。
オッズ比が1とは、ある疾患へのかかりやすさが両群で同じということであり、1より大きいとは、疾患へのかかりやすさがある群でより高いことを意味します。
逆に、オッズ比が1より小さいとは、ある群において疾患にかかりにくいことを意味します。

三輪 洋人 先生から一言

下痢・腹痛のほかの日常的な症状でもっとも多いのは肩こりでしたが、これはIBSの有無にかかわらず高率に認められる症状です。IBS患者さんが比較的出やすい(オッズ比)症状には、食欲不振、吐き気・嘔吐、胃痛、胃もたれ、胸やけなどの上部消化管症状とめまい感、だるさ・倦怠感、睡眠障害・不眠、意欲の低下・やる気の減退、不安感、頭痛などの中枢神経系の症状、頻尿・残尿感などの骨盤内疾患症状がありました。

兵庫医科大学内科学上部消化管科主任教授

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