女神ちゃんと原井田クンの元気度アップレッスン

テーマ01

メンタルトレーナーに聞く、サラリーマンのメンタル強化策

講師:久瑠あさ美先生(メンタルトレーナー)

トップアスリートを育て上げてきたメンタルトレーナー久瑠あさ美先生による「ここぞ!」の場面で強い気持ちをもつための、様々なシチュエーション別トレーニング。5回にわたってレッスンをお届けします。

Lesson5 接待・交渉・商談編

接待、交渉、商談…責任重大な任務で
すごくプレッシャーを感じ、委縮してしまうんです。
思い出しただけでお腹が痛くなりそうです…。

久瑠先生:責任重大な任務でプレッシャーを感じない人はいません。プレッシャーを感じる原井田クンがおかしいわけではなく、プレッシャーを感じることはむしろ正常な感覚です。責任重大な役割にプレッシャーを感じるところまでは誰でも同じです。けれど、それを「恐怖」とするか「悦び」とするかが大きな分かれ道となります。責任重大な役割を担うことをなぜ恐れているのでしょうか?それとも、責任の小さい仕事ばかりをこなしていたいですか?「すごい人たちと一緒に仕事ができる!」「これって出世しちゃうの?」というように、ドキドキしたりワクワクはしませんか?

そもそも、責任重大な任務があるということは、会社から信頼をもらっているということ。今までやってきた以上のことを、会社から期待されているわけですから、自分の限界を勝手に決めず、限界以上の力を発揮できる力があるんだ、と自分自身を信じてあげることが大切です。

もし、過去に失敗したことがある、今まで成功した試しがないと思っているとしても、それにとらわれないこと。過去が自分を創るのではないからです!
人はとかく「過去の自分」が「現在の自分」を創っていると考えがち。過去に失敗した経験があるからといって「次もまた無理に決まっている」と挑もうとしない。何もしないうちからメンタルブロックをかけることで、自分が望む結果はいつまでも得られなくなってしまいます。あなたの価値を決めるのは、これまでの経験や実績などではないんです。

自らのメンタルブロックを外すために重要なのは、理想の未来を思い描いて、その未来から逆算して今は何をするべきか考えてみること。「自分はこういう人間だ」という自己イメージをネガティブなレベルに設定せず、「未来の自分はこうなっている」というポジティブなレベルに設定することが大事です。

過去からではなく、
思い描く未来から考えるという発想はありませんでした。
でも、なかなか自信がもてません。

久瑠先生:大事な商談は真剣勝負なのですから、自信たっぷりでないのは当たり前です。
自信が「ある」ことを前提にするから、「自信がない」という発想になってしまいがちですが、過去の自信なんて時間が経つほどに、泡のように消えていくもの。自信を持ちすぎている人がいたとしたら、そういう人ほど危ないと私は思います。

言い換えれば、根拠のある自信ほど危険なんです。野球に例えて考えてみましょう。9点、10点と、好調に点を入れていても逆転は起こり得ますよね。オリンピックなどでも魔物がいるとよく言うのですが、魔物とは人間の無意識に潜むもの。9点、10点と点差があれば「勝った、もう大丈夫」と思って油断してしまう。数字が入るとそれが根拠になってしまうため、そこに魔が刺す。ゴルフで言えば、「99回パットが成功しているから次の一打も大丈夫」という根拠のある自信は、たった一度の失敗によって失われ、99回成功してきた根拠は一気に崩れてしまいます。

それゆえ、自信に根拠なんかいりません。自分の能力を最大限に発揮するために必要なのは、過去にとらわれることなく、不確かな未来を信じることのできる「根拠なき自信」です。何より大事なのはまだ起きていない未来において、「自分にはできる」と思える自信。自分を信じる力が「根拠のない自信」をつくるんです。

「根拠のない自信」ってことば、私好きかも!
未来の自分を信じてあげるってことなのね。

本日のおさらい

自信がもてないのは実績がないからだと思っていたけど、自分を信じて未来から逆算して考える方法、ぼくもやってみようと思います。

責任重大な任務だとついビビっちゃうと思うけど、がんばってね、原井田クン

人は自分の能力のわずか10%しか使っていません。残り90%は未来を創り出すための武器がおさめられている貯蔵庫。是非、素敵な人生を切り開いてください。久瑠先生、ありがとうございました!

Profile

「ff Mental Room」(フォルテッシモメンタルルーム)代表 メンタルトレーナー 久瑠あさ美先生

心理学エキスパート認証取得/次世代育成支援エキスパート認証所得/日本芸術療法学会会員/日本産業カウンセリング学会会員。
『JJ』『Ray』のファッションモデルとして活躍後、心療内科にて心理カウンセラーとしての勤務を経て独立。MLBトロント・ブルージェイズの川崎宗則選手、女子プロゴルファーの金田久美子選手などのプロスポーツ選手のメンタルトレーナーとして活躍する他、各界アーティスト、企業経営者、個人向けのメンタルトレーニングや心理カウンセリングを行っており、雑誌、TV、ラジオなどメディアにも多数出演。久瑠あさ美の心を創る「マインド塾」「メンタルトレーナー塾」を毎月第2土曜日に主催している。著書は『一流の勝負力』(宝島社)、『このまま何もしないでいればあなたは1年後も同じだが潜在能力を武器にできれば人生はとんでもなく凄いことになる』(中経出版)、『マインドの創り方:「潜在意識」で人生を好転させる』(三笠書房)『自分を超える勇気“魔物”に打ち勝つメンタル術』(KKベストセラーズ)など多数。

「ff Mental Room」(フォルテッシモメンタルルーム)
http://ffmental.net/