女神ちゃんと原井田クンの元気度アップレッスン

テーマ03

人間関係のお悩み解決!「ストレス解消型」コミュニケーション

講師:児玉光雄先生
(スポーツ心理学者、追手門学院大学客員教授)

ビジネス能力開発推進にも力を注ぐ「スポーツ天才学」の第一人者・児玉光雄先生による人間関係のお悩みを解決するコミュニケーション法を、様々なシチュエーション別にトレーニング。5回にわたってレッスンをお届けします。

Lesson5 好かれる!ストレスを溜めない対人関係の築き方【ちょいテク編】

会社のためとはいえ、部下に辛い仕事をさせるのは、
上司としても辛いと思うのですが、
少しでも気分よく仕事をしてもらうための方法はありますか?

児玉先生:そういう場合は、部下のモチベーションを上げることが大事です。モチベーションには内発的なものと外発的なものがあり、モチベーターとはモチベーションは左右する要素のことで、プロの仕事人には3つの強力な外発的モチベーターがあります。
1つ目は「金銭報酬」、2つ目は「肩書き」や「ポジション」で、どちらも自分ではコントロールできません。3つ目は「裁量報酬」です。仕事の裁量権は部下に与え、最終責任は上司である自分が取るということをあらかじめ部下に伝えておけば、不安や悩みも消滅しモチベーションはがぜん上がります。任されることでやる気もでますし、自分は上司から信頼されているという自覚と責任感が生まれます。

励ましたり誉めたりするのが苦手なのですが、
どうすれば上手に誉めることができますか?

児玉先生:原井田クンは「ピグマリオン効果」というのを知っているかな?期待を与えることによるプラスの効果のことなのですが、ある実験で、知能テストをして同じ成績の子どもたちを2つのクラスに分け、1つのクラスには「あなた方は必ず伸びる」と伝言し、1年後に再び知能テストをしたところ、必ず伸びると言われたクラスは明らかに良い成績をあげました。それだけ、励ましたり誉めたり、期待することの効果は大きいということです。
具体的には、「君を信頼して任せたよ」「君なら必ずできるよ」という期待の言葉もいいですし、「仕事が早いね」「言葉遣いが丁寧だね」「知識が豊富だな」「いつも朗らかだ」「呑み込みが早い」「根性がある」「嫌な仕事も率先してやってくれる」といった言葉も励みになりますし、言われた方がうれしいですね。

他には、みんなから信頼されたり頼りにされたりするには、
どんなことを実践すればいいでしょうか?

児玉先生:前回もお話ししましたがパーソナルコミュニケーションはとても重要です。仕事の量を増やしても人望にはつながらないけれど、パーソナルなコミュニケーションのパイプを増やせば、メンバーから慕われ悩みを打ち明けてもらえるようになります。プライベートではやさしく、仕事では厳しくというリーダーに憧れる人が多いのです。

また、日頃から感謝の気持ちを持つことは非常に重要です。自分のポジションが成り立っているのは、自分の実力だと勘違いしているリーダーが多いのですが、自分のポジションは周囲のメンバーによって支えられているから成り立っているということで、普段から感謝のボキャブラリーを増やすようにしましょう。テレビドラマや映画などでグッとくるような言葉を上司が言うシーンがありますが、そういう言葉をメモしておいて、日頃からメンバーへの感謝の気持ちをさり気なく言えるリーダーになってほしいですね。

また、それぞれのメンバーの意向を最大限尊重することによって初めてチームは機能します。アメリカの心理学者ド・シャームが唱えた「指し手型メンバー」と「駒型メンバー」では成果をあげてくれるのは圧倒的に「指し手型メンバー」です。プロの集団なら一人ひとり考えていることはバラバラでいいのです。バラバラの中から独創性溢れたアイデアや商品がうまれるからです。指示通りに動く「駒型メンバー」ではなく自主的に動く「指し手型メンバー」をいかにして自分のチームにたくさん作っていくか。その才覚がリーダーに求められています。

自分のチームに「指し手型メンバー」を増やすには、
そう育つ環境つくりが大切なのね。

本日のおさらい

上司から誉められれば僕だってうれしいのは同じ。今日から些細なことでもどんどん部下を誉めて指し手型メンバーを増やすぞ!

何だか原井田クンが頼もしく見えるわ!
そう言えば、最近、あんまりストレスを感じてないみたいだけど。

ホントだ!コミュニケーションを取るのが少しずつ上手になってきたのかも!

5回にわたってお話しましたが、良いリーダーになるにはテクニックではなく、いかに愛情と感謝の思いを持ちメンバーに接するかが重要です。原井田クンも民主型のリーダーとして、メンバーから慕われ尊敬されるリーダーになってくださいね。 児玉先生、ありがとうございました!

Profile

スポーツ心理学者、追手門学院大学客員教授 児玉光雄先生

前鹿屋体育大学教授、日本スポーツ心理学会会員、日本体育学会会員。
京都大学工学部卒業。学生時代テニスプレーヤーとして活躍し、全日本選手権にも出場。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院に学び工学修士号を取得。米国オリンピック委員会スポーツ科学部門本部の客員研究員としてオリンピック選手のデータ分析に従事。過去20年以上にわたり臨床スポーツ心理学者としてプロスポーツ選手のメンタルカウンセラーを務める。また、日本でも数少ないプロスポーツ選手・スポーツ指導者のコメント心理分析のエキスパートとして知られている。右脳活性プログラムのトレーナーとしてこれまで多くの受験雑誌に右脳開発トレーニングを提供。自ら名づけた「右脳IQ」という概念を日本に広めるために尽力。「ホンマでっか!?TV 」に準レギュラーとして出演中。主な著書はベストセラーになった『イチロー思考』をはじめ、『オシム知将の教え』『イチロー頭脳』『松坂大輔「100億思考」を読み解く日』(以上東邦出版)、『名将・王貞治勝つための「リーダー思考」』、『ゴルフ脳を鍛えるメンタル・ドリル』(以上日本文芸社)など150冊以上。

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