女神ちゃんと原井田クンの元気度アップレッスン

テーマ03

人間関係のお悩み解決!「ストレス解消型」コミュニケーション

講師:児玉光雄先生
(スポーツ心理学者、追手門学院大学客員教授)

ビジネス能力開発推進にも力を注ぐ「スポーツ天才学」の第一人者・児玉光雄先生による人間関係のお悩みを解決するコミュニケーション法を、様々なシチュエーション別にトレーニング。5回にわたってレッスンをお届けします。

Lesson4 好かれる!ストレスを溜めない対人関係の築き方【部下編】

部下が言うことを聞いてくれないのですが、
僕に何か原因があるのでしょうか?

児玉先生:スポーツ界では、仕事以外のコミュニケーションをうまくキャッチするリーダーがメンバーから慕われています。そのためにはパーソナルな情報を活用すること。たとえばサッカーの元日本代表だった監督は、選手の生年月日と奥様、お子様の名前と生年月日は手帳につけて丸暗記しておき、「昨日、君の息子さんの○○君、8歳の誕生日だったよな。最近会わないけど1度スタジアムに連れて来いよ」などと突然選手に言うわけです。すると、選手の方は1度しか会っていない息子の名前と誕生日を監督が覚えていてくれていたということで非常に喜ぶんですね。こうした、ちょっとした些細なことで選手はこの監督について行こうと思うようになったと言います。

有能な部下ほど上司とのコミュニケーションを望んでいるので、わざわざ飲みに行ったりしなくてもお昼休みやコーヒーブレイクなどちょっとした時間を利用して、上司である原井田クンの方から積極的に話しかけるようにすることが大切です。
あるシンクタンクのアンケートでも、自分の悩みを打ち明ける上司は、パーソナルなコミュニケーションのパイプが太い上司が1位で、直属の上司は3位、仕事のできる上司は入っていなかったのです。このアンケートからも、仕事の会話ではメンバーとの絆は生まれにくいということが読み取れます。

部下に尊敬される上司になるには、部下の長所を伸ばし
短所を直すようアドバイスしたほうがいいのでしょうか?
また、ミスをした時にどのように叱ればいいですか?

児玉先生:粗探しではなく、そのまま率直に言ってあげたほうが良いですね。細かいことをネチネチと言わずに、気づいたら時間を空けずその場で言う。また、部下が失敗をした時の叱り方も重要です。今の若い人は叱られ馴れしていないので、叱るよりはむしろ励ましてあげるようにしましょう。叱る場合には、短い時間で冷静にビシッと叱ること
スポーツ界でも、負けた後に叱るコーチは大したコーチではないと言われています。勝った時に叱り、負けた時にはがんばっている姿をしっかりと観察し、「今日はお前ら良かったよ」と誉めてあげること。これはビジネスの場でも同じ。上司になったら、愛情を持って部下を成長させてあげることに全力を尽くすことが重要です。

日本は機関車型のリーダーが多く、先頭の機関車がリーダーで客車がメンバー。リーダーの敷いたレールに黙ってついてこいというタイプですね。しかし、今はF1タイプのリーダーが活躍しています。自動車のF1チームのことですが、各メンバーがそれぞれの車に乗っていて、監督は誰をドライバーにするか、どの車にどのドライバーにするかを決める役割があり、メンバーに「総合で1位になるぞ」とミッションを与えます。レースの勝敗はメンバーに任せ、勝ち負けの責任は自分が取る、それがリーダーの役割なのです。
仕事の裁量権を与えて自由にやらせ、最終責任は自分が持ち、日頃から部下の行動や変化に目を配り、ディスカッションの場では聞き役に徹し、些細なことでも誉めて励ます。これができれば、原井田クンも信頼され、頼りにされるリーダーになれますよ。

なるほど、メンバーには裁量権を与え、リーダーは采配権と最終
責任を持つことがメンバーの才能を開花することにつながるのね!

本日のおさらい

仕事の会話だけじゃ部下から慕われないんだね。
今日からちょっとした時間をみては話しかけてみるようにするよ!

その調子よ!でも、話に夢中になって会議の時間を忘れないでね♪

Profile

スポーツ心理学者、追手門学院大学客員教授 児玉光雄先生

前鹿屋体育大学教授、日本スポーツ心理学会会員、日本体育学会会員。
京都大学工学部卒業。学生時代テニスプレーヤーとして活躍し、全日本選手権にも出場。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院に学び工学修士号を取得。米国オリンピック委員会スポーツ科学部門本部の客員研究員としてオリンピック選手のデータ分析に従事。過去20年以上にわたり臨床スポーツ心理学者としてプロスポーツ選手のメンタルカウンセラーを務める。また、日本でも数少ないプロスポーツ選手・スポーツ指導者のコメント心理分析のエキスパートとして知られている。右脳活性プログラムのトレーナーとしてこれまで多くの受験雑誌に右脳開発トレーニングを提供。自ら名づけた「右脳IQ」という概念を日本に広めるために尽力。「ホンマでっか!?TV 」に準レギュラーとして出演中。主な著書はベストセラーになった『イチロー思考』をはじめ、『オシム知将の教え』『イチロー頭脳』『松坂大輔「100億思考」を読み解く日』(以上東邦出版)、『名将・王貞治勝つための「リーダー思考」』、『ゴルフ脳を鍛えるメンタル・ドリル』(以上日本文芸社)など150冊以上。

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