女神ちゃんと原井田クンの元気度アップレッスン

テーマ03

人間関係のお悩み解決!「ストレス解消型」コミュニケーション

講師:児玉光雄先生
(スポーツ心理学者、追手門学院大学客員教授)

ビジネス能力開発推進にも力を注ぐ「スポーツ天才学」の第一人者・児玉光雄先生による人間関係のお悩みを解決するコミュニケーション法を、様々なシチュエーション別にトレーニング。5回にわたってレッスンをお届けします。

Lesson3 好かれる!ストレスを溜めない対人関係の築き方【リーダーシップ編】

チーム内の後輩が僕にあれこれ要求ばかりしてきます。
僕の指示に聞く耳を持たず、
どうしたらチームをまとめることができますか?

児玉先生:心理学の研究で、10歳の子どもを「民主型」「専制型」「放任型」の3つのグループに分けて単純作業をさせる実験を行ったところ、一番熱心に仕事に取り組んだのは民主型のグループでした。放任型は子どもたちに好きなようにやらせる方式で、専制型はリーダーの言ったとおりにやりなさいと指示してやらせる方式。一方、民主型は、リーダーが子どもたちと一緒にディスカッションをしながら進めていく方式です。結果、1位は民主型で2位は専制型、3位は放任型でした。

チームのメンバーが言うことをきかないというのは放任型になっているか、専制型になっているかではありませんか?解決策としては、民主型にしてコミュニケーションのパイプを太くし、自由闊達にディスカッションする、などをしてみることです。その中でメンバーの意見をくみ取り、ベストなチョイスをしてあげ、最終の方針はリーダーである原井田クンが決めてあげること。まずは、こうしたシステムを作ることで上手に機能するようになりますよ。

リーダーシップをとるうえで具体的に
気を付けなければいけないポイントを教えてください!

児玉先生:ポジティブで活発なリーダーは慕われるという心理学のアンケートにもあるように、リーダーは明るくなければなりません。リーダーシップの要素に「LEAD」というものがあるのだけど、“L”はリッスンのLで、自分の意見を頭ごなしに言うのではなく、常に聞き役に回ること。“E”はエクスプレインのEで、なぜ自分がこういう指示をするのかを、きっちりとメンバーに納得いくまで説明してあげること。“A”はアシストのAで、常にメンバーのバックアップに回り援助してあげること。“D”はディスカッションのDで、常に議論をするようにして風通しの良いシステムにしていくこと。メンバーの自主性を尊重し、リーダーはサポートに徹することでメンバーの才能を伸ばしてあげることが重要です。比較的、キャリアの浅い入社5年目までの社員を対象にした、「あなたにとって理想の上司とは?」というアンケートでは、有能な社員ほど仕事のできるプロフェッショナルなリーダーよりも、自分を成長させてくれるリーダーを理想の上司としていることがわかりました。叱る時も、お前を成長させたいから叱っているというメッセージを込めることで、それが愛情としてメンバーにも伝わり、慕われ尊敬されるリーダーとなります。

壁にぶつかっている後輩がいるのですが、
リーダーとしてなんて声をかければいいでしょうか?

児玉先生:原井田クンが自分の過去のキャリアで失敗し、どうやって逆境やピンチを乗り越えたかということを、具体例として話してあげるといいでしょう。そして、「こんな俺だって乗り越えられたんだから大丈夫だよ」と励ましてあげること。専門的なアドバイスは二の次です。メンバーの様子は常に観察し、口数が減った、元気がなさそうと察知したら、早めにバックアップしてあげるようにしてください。リーダーはコーチと同じです。野球でいえば、バッティングで外野に飛んで行ったボールを拾ってくるのがコーチの仕事で、選手が気持ち良く仕事ができるシステムを作り、黒子に徹してバックアップしてあげるのが役割です。

なるほど、リーダーは聞き役に徹することが大切なのね!

本日のおさらい

リーダーって自分が先頭に立ってメンバーを引っ張っていく役割だと思っていたよ。後輩たちの才能を伸ばしてあげられるようサポートしてあげればいいんだね。

そうね、頭ごなしに指示するんじゃなく、なぜこういう指示をするのかもきちんと説明してあげれば、みんなも納得して原井田クンについてくるわよ!

Profile

スポーツ心理学者、追手門学院大学客員教授 児玉光雄先生

前鹿屋体育大学教授、日本スポーツ心理学会会員、日本体育学会会員。
京都大学工学部卒業。学生時代テニスプレーヤーとして活躍し、全日本選手権にも出場。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院に学び工学修士号を取得。米国オリンピック委員会スポーツ科学部門本部の客員研究員としてオリンピック選手のデータ分析に従事。過去20年以上にわたり臨床スポーツ心理学者としてプロスポーツ選手のメンタルカウンセラーを務める。また、日本でも数少ないプロスポーツ選手・スポーツ指導者のコメント心理分析のエキスパートとして知られている。右脳活性プログラムのトレーナーとしてこれまで多くの受験雑誌に右脳開発トレーニングを提供。自ら名づけた「右脳IQ」という概念を日本に広めるために尽力。「ホンマでっか!?TV 」に準レギュラーとして出演中。主な著書はベストセラーになった『イチロー思考』をはじめ、『オシム知将の教え』『イチロー頭脳』『松坂大輔「100億思考」を読み解く日』(以上東邦出版)、『名将・王貞治勝つための「リーダー思考」』、『ゴルフ脳を鍛えるメンタル・ドリル』(以上日本文芸社)など150冊以上。

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